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20代独身男性の4割がデート経験なし。マッチングアプリ婚活が迷走するワケ

暮らし

 スマホひとつで出会いを提供するマッチングアプリ。結婚するカップルも増えているが、深みにハマって抜け出せない人も少なくない。マッチングアプリ迷子に陥らないためにはどうしたら良いのか? 有識者に聞いた。

マッチングアプリ

写真はイメージです(以下同)

どうしたら人生の伴侶と出会える?

 マッチングアプリで迷走する背景を学術的に読み解くとどうなるのか。恋愛心理学が専門の川名好裕氏はこう語る。

「進化心理学では、人間には快楽原理と生存原理があると言われています。前者はおいしいものを食べたいなど快楽を追求するもので、恋愛やSEXもこれに当てはまります。片や後者は、種の保存や個体の生存にかかわるもの。子どもを産み育て、不測の事態にも二人で助け合っていく結婚も生存原理の場所です

 しかし、いざ真剣に結婚相手を探そうとしても、魅惑的な異性が次々に提示されるマッチングアプリでは、快楽原理と生存原理が混在し、“迷子”になってしまう。どうしたら人生の伴侶と出会えるのか。

「恋愛心理学には、人は自分と魅力が釣り合う相手を恋愛対象にする傾向があるという『マッチング仮説』があります。美男美女がくっつくのもこのため。魅力には外見以外に経済力や社会的地位も含みます」

いいね数は盛られている!“勘違いモテ”に注意

川名好裕

立正大学非常勤講師・川名好裕氏

 しかしマッチングアプリでは、この仮説がうまく機能しないこともあるという。

「新規会員が検索結果に優先的に表示され、『いいね』を多くもらえることもありますが、この人為的な『モテ』を自分の魅力と勘違いすると、相手に求める水準が上がり、選り好みを続ける結果に。そうならないためには、高望みをやめて、外見や経済力より内面を重視すべき。しかし、スペックで足切りされるのがアプリの仕組み。“生活を共にする結婚相手探し”にはベストな場所とは言えません」

 近道ではなく遠回りになる皮肉な結果に。

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