1日100万本以上販売「ヤクルト1000」人気のワケは?効果的な飲み方を聞いた
この数か月、ネットでは「ヤクルト1000」が連日話題になっている。人気のあまり、新規の配達申し込みを一時停止し、店頭や自販機でもなかなか手に入らない品薄状態だ。まだ実物を見たことがない人も多いのではないだろうか。
ヤクルトといえば「乳酸菌」や「腸内環境の改善」を連想させるが、ヤクルト1000の人気の秘密は「安眠効果」だという。一体、どのような効果があるのか? 効果的な飲み方は? など、ヤクルト本社の広報担当者に聞いた。
SNSの口コミから火がついた
実は「ヤクルト1000」が話題になるのは、今回が初めてではない。発売後からネットでは定期的にバズを生み、その度に確実に輪を広げてきた。今ではタレント自らテレビで紹介するほどの人気だが、火がついたきっかけは何だったのか。
「きっかけは、ヤクルトレディによる商品説明など地道な活動とSNSで発信されたお客さまの声だと考えています。特に睡眠に関する機能性を体感したという発信が多かったことで、話題になったと感じています。ストレスによる『睡眠の質』の低下が大きな社会課題となっている現代において、そういったお客さまのニーズにお応えできているということではないかと考えています」(広報担当者、以下同じ)
実際の売れ行きは?
そもそも「ヤクルト1000」と呼ばれる商品は、ヤクルト本社が販売する「Yakult1000」「Y1000」のことだ。この2つの違いは何なのか。
「主に購入できる場所が異なります。『Yakult1000』はヤクルトレディによる宅配で、『Y1000』は店頭で購入することができます。内容量や価格にも少しだけ違いがありますが、商品の機能性そのものには違いはありません。どちらもヤクルト史上最高密度の1mlあたり10億個の『乳酸菌 シロタ株』が含まれる機能性表示食品で、一時的な精神的ストレスがかかる状況での『ストレス緩和』『睡眠の質向上』の機能があります」
とにもかくにもものすごく評判になっているとのことだが、実際にどのくらい売れているのだろうか?
「2021年4月~2022年3月の実績によると、Yakult1000は1日に約114万7000本を販売している計算になります。純粋な比較はできませんが、地域限定で販売していた前年に比べると268.6%増でした。Y1000も2021年10月に全国発売を開始してから、2022年3月までの販売数量計画である1日20万本を4割程度上回って推移しました。2023年3月期(2022年4月~2023年3月)の売り上げは、これをさらに上回ると予想しています」