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唐田えりか×山下リオ×伊藤沙莉、「女優に向いてないと思った瞬間」

暮らし

――唐田さんの場合は、女優業もここからですね。

唐田:そうですね。2人の話を聞いて、そうか~ってなります。でもいま現在、前だけ見て周りを見ていない感じはあります。

伊藤:最初はなりますよ。いや、先輩面はできないけど(照)。

唐田:私は、演技は自分に向いてないと思っていて、二十歳になったらやめようと思っていたんです。でもこの作品に出会ったことで、前が開けました。ふたりの感覚に追いつくまでには、まだまだこれからです。やっぱりお姉さんだなって感じます。

3人のこれからの目標は?

寝ても覚めても

© 2018 映画「寝ても覚めても」製作委員会/COMME DES CINEMAS

――これから、みなさんどんな女優、女性になっていきたいですか?

伊藤:余裕がある人になりたいですね。余裕がないと、結局全部がマイナス思考になっていく。先輩方を見ても、みんな焦ってないし、自分のペースを分かっている。現場での居方もそうだし、プライベートでもいちいちせかせかしていない。

――でも20代のうちはせかせかでもいい?

伊藤:そうですね。動けるだけ動けばいいと思う。30代でもまだ落ち着かなくていいかな。ただゆくゆくは、ちょっと余裕のある感じになりたいですね。

山下:私も、周りに流されず、自分を持った自由なかっこいい人になりたい。

――そうした先輩は身近にいますか?

山下:います。草笛光子さんにお会いしてから、大好きなんです。ヒールを履かれて、部屋に入ってきたときから、オーラがすごかった。実際にお話ししていてもすごいエネルギーですし、いつまでもユーモアを持っていて、いろんな勉強をし続けている。草笛さんは84歳ですが、そうした姿勢がめちゃくちゃかっこいい。なんでも豪快に笑い飛ばしてくださいますし。憧れます。

唐田:私は自分に正直に生きていきたいですね。嘘を付かず、やりたいことはやりたいし。やりたくないことは、やりたく、ない? あれ?

伊藤:アハハ。いいんだよ、それで。

唐田:私はやっぱり映画が好きです。この作品が特別なものになったので、こうした現場にまた出会いたい。そのためにも頑張りたいです。

――最後に本作のヒロインを務めた唐田さんからメッセージをお願いします。

唐田:観る方によって感じ方が変わる作品かなと思います。いろんなことを感じて、皆さんにも自分に正直になってほしいですし、正直になることへの背中を押してくれる作品だと思います。

スリーショット

左から山下リオさん、唐田えりかさん、伊藤沙莉さん

<取材・文・撮影/望月ふみ>

【公開情報】
寝ても覚めても』は全国公開中

ケーブルテレビガイド誌の編集を経てフリーランスに。映画周辺のインタビュー取材を軸に、テレビドラマや芝居など、エンタメ系の記事を雑誌やWEBに執筆している。親類縁者で唯一の映画好きとして育った突然変異
Twitter:@mochi_fumi

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