ヨン様のCMは「センセーショナルな出来事」。眼鏡市場の2代目が語る“帝王学”
コロナ禍向けの新商品も展開
2020年から続くコロナ禍は、消費者志向や社会情勢を大きく変えた。
「眼鏡市場では1人のお客様に対し、およそ60~90分の接客時間を要します。コロナの捉え方はさまざまあると思いますが、なかには店舗の混雑状況を気にされたり長時間待たされたりすることに、ストレスを感じてしまうお客様もいらっしゃいます。最近では、デジタルを使った接客時間の短縮や、以前と同じ度数のレンズの場合は自社ECサイトで購入できるなど、サービスの向上も図っています。
また、リモート環境やマスクを着けての外出など、生活の変化を受け、ブルーライトカットレンズや曇りにくいレンズの商品を展開し、コロナ禍で生まれた新たな需要に応えられるよう意識しています」
誠意や感謝の気持ちを大切に次の縁を生む
最後に、20代のビジネスパーソンに向けてメッセージをもらった。
「自分で起業したりキャリアアップを目指されたりする方は、周囲でサポートしてくれる方を大事にしてください。私自身、社員に支えられてきたからこそ、今こうして経営に携わることができています。応援してくれる方に対する誠意や感謝の気持ちを大切に、目標に向かって努力していくといいと思います。
多くの挫折も経験するでしょうが、そんなとき応援してくれる人の存在は大きく、成長のきっかけや次の縁が生まれることもあります。ぜひ、こうした思いを意識しながら前進するといいのではないでしょうか」
全国に約4800名の社員を抱えるメガネトップの経営を担う冨澤氏に、企業理念に掲げる「関わる皆の幸せを実現し、笑顔を創造します」の一端を垣間見た気がする。今後のメガネトップの発展に期待したい。
<取材・文/古田島大介>