キャベツがちょうど良い箸休めに

タルタルを惜しみなくつけて実食

　チキンには甘味あるソースがタップリしみ込んでおり、酸味のあるタルタルソースとの相性は抜群。混ざりながらも、各々の個性を殺さずジューシーなチキンの旨味を1段階も2段階も上げている。

　ウィンナーもまさに“お子様ランチでよく見かけたやつ”のそれ。正直、「めちゃくちゃ美味しいウィンナーか？」と聞かれたら返答に困ってしまうが、それでも特にウィンナーを食べている瞬間は童心に帰れた気がする。

　千切りキャベツも量が結構ある。自分が子供であれば「キャベツなんていらない」「それならウィンナーを追加しろ」と思っていたが、わんぱくなラインナップの中、大人になった今では千切りキャベツは小休止に丁度良く、むしろありがたい。

　エビフライも衣がサクサク、エビもプリプリで美味しい。こちらも正直、「めちゃくちゃ美味しいエビフライか？」と聞かれると困惑する。また、「エビがギッシリ」というわけではないが、お子様ランチや遠足時のお弁当を思い出させ、味以上の感動を与えてくれた。また、“揚げ物にカレールウを付けて食べる“という小学生のような食べ方に挑戦したくなったのも、大人様ランチだからこそだろう。

そこそこ食べられる筆者も十二分な満腹に

2つ合わせると800gを超える

　ここまで大人様ランチの総括をしてきたが、本当のところ、そのボリュームに結構やられた。筆者はラーメン二郎に行けば野菜マシにするくらいは食べられるほうだ（マシマシにはしない）。

　しかし、オムカレーだけでもかなりお腹にズシリと来て、揚げ物の種類も多かったので、食べる手が止まることもしばしば。食べている最中は童心に帰ることができたが、食べ終わった時には「自分も年取ったな」と現実を突きつけられた。

　とはいえ、800円弱でこれだけお腹いっぱいになれたのだから、コストパフォーマンスはとても高い。また、オムカレーを晩ご飯として食べ、揚げ物は晩酌用にとっておき、お酒を飲みながら一緒にいただく、という食べ方をしても良い。とてもポテンシャルの高さを感じさせるメニューと言えるのではないか。