わずか4か月で2度転職も…25歳“メンヘラ女子”が苦しむ毒親の記憶
子供の頃から母親に不可能な要求をされていたまゆこさん。しかし母親は同時に“弱さ”も抱えていました。
「母も、私と同様、精神的に不安定な人でした。『また、自殺しようとするんじゃないか』とか、『男の人のところに行っちゃうんじゃないか』とか、私は常に不安でした」
また、まゆこさんは「私が抱えていた、大きな不安のひとつに『お金の問題』がありました」と語ります。
「きちんとしないと見捨てられる」
「母はときどき働いていたし、父も十分な生活費は入れていたんです。でも、いつも『お金がない』と言われていて。実際、毎日、その日、食べるものにも困るような生活でした。
服も特別なときしか、買ってもらえませんでした。精神的に不安定な母と、家計の心配が常につきまとい、子供の頃から家では“親の親”みたいな役割をしていました」
その結果、まゆこさんには「きちんとしないと見捨てられる」という考えが染みついたそうです。
「きちんとしなきゃみたいなプレッシャーがすごく強かったので、あれしたら見捨てられるんじゃないか、突然、家族がいなくなるんじゃないかという不安がすごく強かったです」
彼女独特の「他のメンヘラに強く当たってしまう」原因はここにあるようです。
上司の罵声に耐えきれず3か月で退職
まゆこさんの過去の体験は、「仕事」における生きづらさにもつながっています。
過酷な生い立ちの中でも大学へ進学し、語学のスキルを活かして、日本語学校に就職したまゆこさんでしたが、思わぬつまづきを味わいます。
「私が日本語学校に着任するタイミングで、職場に新しい上司がやってきました。彼はとても厳しい人で、何かにつけて怒鳴って。それで、いったんは収まっていた母親のトラウマが蘇ってしまったんです」
その結果、過去の体験がフラッシュバックしてしまったという、まゆこさん。