8年も音信不通だった幼馴染から突然の告白「好きです」。実は誤送信だった
告白LINEの真相とは
突然近寄ってきた巧さんに驚きつつ、緊張の面持ちを見せる女性は、終始俯き加減のまま、申し訳なさそうにあのLINEの真意について語りだしました。
話によると、告白LINEを送った当時、実は風邪で寝込んでいたという女性。恋しさと寂しさの中、うつろな状態で誤送信してしまったというのです。不運にも、その後スマホのバッテリーが切れてしまい、誤送信にも気づかないまま、朦朧な意識でふたたび就寝。
翌朝になり、充電が完了したスマホを手に取り電源を入れると、巧さんから「どうしたんですか?」とのLINEの通知が届いていたのです。慌てふためきつつそのままLINEのトーク画面を開いたとき、ようやく誤送信していたことに気づいたといいます。
「ちょっと早口になりながらも、告白LINEのいきさつを丁寧に説明してくれました。その子があれからずっと返事をしなかった理由も教えてくれて、どうやら僕が当時付き合っていた彼女の存在を伝えたことが原因で、さらなる失意がうまれて返信すらできなかったみたいです…(笑)」
あのときの誤送信がきっかけとなり…
口角を上げながらそう語る巧さん。女性からの必死の説明を受けてようやく状況を掴めた巧さんは、素直に謝る女性の姿を見て愛おしく思いはじめました。同窓会も終盤に差し迫り、2人の関係がだいぶ打ち解けてきたところで、巧さんは女性を食事に誘いました。
「今回の一件でその子とはきっとなにか不思議な縁があるんだと思って、同窓会で食事に誘ってみました。案の定かなり波長が合っていて、帰宅したあとも余韻が残るぐらいでした。その後も何度かLINEでデートに誘ったりして、どんどん距離は縮まっていきましたね」
そうしてその1年後、ふたりはめでたく結婚することになったそうです。うっかり誤送信した告白LINEが、まさかふたりを引き合わせる大きなきっかけとなるとは思いもしなかった当時。今ではそのLINEに感謝がとまらないほど幸せな日々を過ごしているのだとか。
<TEXT/ダイフク>