「同棲はNG」結婚前のカップルが“確認or注意すべき行為”をプロに聞く
結婚前の同棲がNGな理由
次に結婚の通過儀礼として同棲するカップルも多いが、そもそも同棲は結婚に踏み切る勇気を与えるのか。結氏は「正直、結婚前の同棲はオススメしません」とキッパリ言い放つ。
「同棲すると必ず相手の嫌な部分、合わない部分が見つかります。そういったネガティブな部分が見つかると、簡単に“別れる”という選択肢が頭に浮かびます。一方、結婚していれば、嫌な部分が見えてもすぐには離婚しません。本気で結婚を考えていればこそ、同棲せずに結婚するほうが良いです。
しかし、プライベートな部分も結婚前には知りたいですよね。そのため、2泊3日以上の旅行をしてほしいです。数日間一緒にいれば、『いびきがうるさい』『細かいことを気にしやすい』など、プライベートな部分を確認できます。なにより、旅行は航空チケットの手配や宿の予約といった様々なタスクが発生するため、『ホテル決めに全然協力してくれない』『どこでご飯を食べるのかも全部丸投げ』など、相手の本質を十二分に知ることが可能です」
ただし「仮に結婚前に同棲する場合、『2か月同棲して問題なければ婚姻届けを提出する』みたいな“お試し同棲”も悪くないです」と計画的な同棲は問題ないと発言。“なんとなくの同棲”は結婚を近づけているように見えて、遠ざけているのかもしれない。
“寝室が一緒”には利点も
同棲が話題になったため、よく議論に挙がる“寝室を一緒にすべきか問題”についても意見を聞いた。
「“お試し同棲”でも“、結婚が前提でも、同棲するのであれば寝室は一緒にしたほうが良いです。寝室が一緒ということは、長時間同じ空間に一緒にいても『息苦しさを感じないか』『リラックスできるのか』などを見極めることができます。他にも、喧嘩した際、寝室が同じであれば仲直りのチャンスが作りやすい。『険悪になっても関係を良好に戻せる人なのか』の見極めも可能です」
また、近年は共働き世帯が一般化し、家事分担に苦慮するカップルの話しもよく耳にする。これも同棲する際に話し合ったほうが良さそうだが、これに関してはケースバイケースにするべきと結氏は提案する。
「結婚していない同棲の場合、女性としては、『あなたがゴミ出しお願いね』『皿洗いしておいて』とは言いにくい。『仕事が休みの日の洗濯、掃除は担当するよ』など、“話し合う”というよりは提案ベースの関わり方が良いです。お互いの仕事の状況によっては家庭内でのリソースは変化するため、“キッチリ役割分担を決める”よりは、お互いの状況を見極めながら、自分から申し出ましょう。
また、相手の女性の家事能力によっても分担は変わってきます。家事能力が高い女性の場合、余計な手出しをすると怒られる可能性が高い。『何かやれることがあれば言って』『僕は何をすればいい?』と素直に聞きましょう。その都度言われたことを覚えておき、今後も実践するとギクシャクするリスクを減らせます」