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コロナ感染した“基礎疾患あり”ラッパーの自宅療養記「日本の対応は破綻している」

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「重症化しない」政府のメッセージの出し方は正しい?

岸田文雄首相

岸田文雄首相 ※首相官邸webサイトより

 新型コロナは症状に個人差がとてもあって、ある人にとってのコロナが、他の人と一緒ではないことがある。その可能性も含め、病気の全体像を想像をしなければいけない、すごく厄介な病気だと思います。

 これに関しては、メディアがどうやってそういった情報を伝えるかが大事です。特にオミクロン株に関しては、日本政府は「重症化しない」という方向で説明をする傾向があります。ですが、重症化率が低くても、感染者全体の数が増えることによって、結果的に重症者は増えていき、亡くなる人も増えてしまう。ということは、この政府のメッセージの出し方は果たして正しかったのか? ということになる。

 実際に、重症化しづらいとして経済活動を優先する方針をとった結果、感染者数は非常に膨大になっていて、その対応に末端の保健所・自宅療養サポートセンター職員のアナログな労力が裂かれている。

 それにより、感染者への対応は破綻していると思います。局所に非常にプレッシャーが強くかかっている今の状態は、事態を放置していることと同じだと思います。

<TEXT/ダースレイダー 構成/bizSPA!取材班 撮影/山口康仁>

1977年パリで⽣まれ、幼少期をロンドンで過ごす。東京⼤学に⼊学するも、ラップ活動に傾倒し中退。2010年6⽉に脳梗塞で倒れ合併症で左⽬を失明するも、現在は司会や執筆と様々な活動を続けている。

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