コロナ感染した“基礎疾患あり”ラッパーの自宅療養記「日本の対応は破綻している」
重症化リスクがあっても入院できない現実
その際の説明は「現在、入院したくてもできない人がたくさんいる」と。つまり、肺炎がすでに起きている状態でも入院できない人がいるので、“重症化リスクはあるけど重症化はしていない”のであれば、自宅で経過観察をしてほしいということでした。
ホテル療養についても調べたのですが、東京都保険福祉局のサイトによると「高齢者(満65才以上)」「基礎疾患がある方(糖尿病、心疾患又は呼吸器疾患を有する方、透析加療中の方等)」に該当する場合、原則利用できないらしいのです。
そもそもこのホテル療養のシステムが組まれた当初では「重症化リスクがある人は入院。そうでない人がホテル療養」という判断。そのときには自宅療養という選択肢はなかったと思います。なので結局、僕はホテル療養は利用できず自宅療養になってしまったわけです。
保健所からは1日2回の電話があった
保健所からは「1日2回の経過観察電話があります」という案内でした。経過観察は「My HER-SYS」に、体温や酸素濃度を入力していきます。酸素濃度を測るパルスオキシメーターは保健所から送られてくると説明されました。
パルスオキシメーターは、翌日の昼過ぎに自宅に届きました。朝の経過観察入力には間に合いませんでしたが「酸素濃度が95を割ると危ないのですぐに連絡してください」とのことでした。僕は療養中は98という正常値を保つことができました。熱も最高で38.3度くらいでしたね。
あとは病院で処方されたカロナールという解熱剤を飲んでいました。腎不全があるので、ロキソニンのような腎臓への負担があるものは使えず、カロナールを処方されていました。その後、保健所からは毎日2回、午前10時と午後2時くらいに電話がありました。看護師さんが非常に丁寧に応対してくれました。