本番当日、様子がおかしい理由は…

　結婚式当日、相方と一緒にしっかりとスーツで正装した田中さん。しかし、どうも様子がおかしかったそうです。

「実は、田中はかなりのあがり症だったようなんです。飲みには行っていても、田中の漫才やコントを見に劇場へ行ったことがなかったので、そんな性格だとはつゆしらず……。『大丈夫、今日は知り合いも多いんだし、緊張しないで気楽に行こう』と、なぜか我々が勇気づける始末に。

　若手芸人ですし、こんな一般人の結婚式の営業にはマネージャーもついてきていなくて、我々がなんとか気持ちを盛り上げてあげるしかない状況だったんです。ギリギリまでなんとか田中が緊張しないようにと相方と一緒に盛りあげていました」

　そんな努力もむなしく、残念ながら本番でもプロの芸人とは思えないようなグダグダな進行だったとか。

ミスを連発し、異様な雰囲気に

「どうやら田中は知り合いがいると、さらに緊張が増すようで、結婚式が始まってからも進行の順番を間違えたりとボロボロ。田中と共通の友人たちははじめのうちは笑っていたのですが、あまりにミスが多いので異様な雰囲気になり、一様に心配そうな顔になっていきました」

　結婚式は時間も長いだけに、司会者次第で出来不出来が左右されるもの。篠山さんの結婚式は、残念ながらあまり盛り上がらないまま進んでいったそうです。追い打ちをかけるかのようにさらなるトラブルも起きたとか。

「中盤で田中が漫才を余興として披露する場面が用意されていました。さすがにプロの芸人だし、ここは盛り上げてくれるだろうと思って期待していたんです。案の定、水を得た魚のように田中も調子が出てきて、いいテンポで漫才が進んでいき結婚式も盛り上がってきたんです。しかし……」