「カミングアウトすべき?」宗教の2世信者の婚活事情は、激怒されることも
知らないから不安や偏見を抱く
一方で、「いいな」と思っていた相手が宗教2世だとあとで判明した場合にも相談されることがあるという。
「『相手のことが好きだけど、こんな宗教を信仰している人でした。どう思います?』と相談されるケースです。たいていは怪しい宗教なのかどうか、献金などのお金がかかるのか、といったことを気にされていますね。
よくわからない宗教だから不安を抱いていたけれども、実情を知ると『それくらいなら平気ですね』という人も少なくありません。実際には知らないから不安や偏見を抱いていることが多いと感じます」
影山さんによると、婚活の際に好印象の相手が宗教2世だった場合には「相手にいいことと悪いことを語らせてみてほしい」とアドバイスを送る。
婚前契約書を交わすのも
「偏見や不安は防御反応なので仕方ない。でも、どんな宗教なのか、どのくらい関わっているのか、結婚生活でどのような影響があるのか、子どもに押し付けるのか否かなど、いいことも悪いことも全部言ってくれるなら人として真剣に向き合えるはずです。
宗教2世側はプレゼンの時間をもらった気持ちで親のことや自身の宗教への関与などをしっかり話してほしい。口約束だとトラブルになるので婚前契約書を交わすのもいいかもしれません。
そのように相手にしっかり情報を伝えることや配慮の積み重ねで夫婦はできていくものです。印象や偏見だけで決めつけず、相手側からヒアリングして自分の頭で考えることが婚活では大事だと思います」