バーで酔っぱらった勢いで女性とLINE交換。ランチに行って「その正体」に驚がく
M美さんとランチに行くことに
いよいよランチ当日、2人はテラス付きのお洒落なレストランで会いました。
「M美さんは、清楚でお綺麗な方だなという印象でした。その反面書類がたくさん入りそうな、かなりマチが広いレザーのカバンを持っていたのをよく覚えています」
他愛もない雑談のあとテーブルには食事が運ばれしばし遅めのランチを楽しんだ2人。少し打ち解けたあと、話題はあの酔っ払った夜の話に。
「あの時期は自分自身悩み事だらけでした。仕事がうまくいってなくて、彼女にもそのことを伝えずに八つ当たりばかりして喧嘩。いろんなストレスが重なり他の女性にはけぐちを求めている自分がいたのも確かです。だから、あんまり覚えていませんが、M美さんを前に色々話したんだと思います……わー、でも全然覚えてません! ごめんなさい。でも、M美さんはそんな僕の話を真剣に聞いてくれていたそうなんです」
大翔さんは少し照れくさそうにそう語ってくれました。
M美さんの正体はなんと「◯◯」
しばらくして、M美さんはお手洗いに行くために席を外します。窓の外で行き交う人たちに目をやりながら彼女を待つ大翔さん。それから数分後、やっと戻ってきたかと思えば、なんとM美さんの後ろに自分の彼女であるR子さんが…。2人が目の前に座り、あまりの突然の出来事に大翔さんは茫然としてしまいます。
「その時は全く状況を理解できませんでしたが、あとから話を聞くと、M美さんはなんと探偵だったそうです。バーで会ったあの夜は彼女にとっては計画的なものであり、僕のことをマークしていて機会を得て接触を試みていたそうです」
つまり、彼女であるR子さんは、近頃の大翔さんの動向を不審に思い、素行調査をM美さんに依頼していたのです。
「M美さんは、僕が八つ当たりしていた理由を彼女にも伝えてくださり、彼女もそうだったんだと頷いてくれました。でもよく考えると、仕事で悩んでいることを彼女に正直に話さず八つ当たりしてしまったことが、ここまで至らしめた一番の原因だと思い、彼女を不安にさせてしまったことを心から反省しています」
あれから大翔さんは後日改めてR子さんにLINEで謝罪。R子さんも寛大な心で許してくれて、もう一度新たにやり直したそうです。
<TEXT/ダイフク>