W不倫で解雇…彼女の事情

　その場でLINEをブロックすることもできましたが、後々トラブルになるのを避けたかったためできるだけ早く解決をしたい渡辺さん。どうすれば自分と関わることを諦めてくれるのか試行錯誤していると、同窓会で再会した友人の一人であるTくんからLINEがやってきました。

「同窓会以来の連絡だったんですが、突然、Rから連絡が来ていないかと聞かれたんです。誰にも話していなかったので驚きましたが、これまでの経緯を話すとTくんはRがなぜしつこく連絡してるのかを教えてくれたんです」

　実はRさんは、渡辺さんと別れた後に付き合った男性と大学在学中に結婚していました。しかし卒業後に就職した職場の上司とW不倫をしてしまい、そのことが原因で上司が進めていたプロジェクトが頓挫してしまい、会社のみならず対外的の信用問題にも関わったため最終的に2人は解雇処分となり、Rさんもご主人と離婚したそう。

　それが約2年前の出来事で、それ以来再就職先も見つからず慰謝料を支払いながら貧しい生活を送っているというのです。

「僕をロックオンしてきたのは、僕が外資系の会社で働いていることを周囲に聞いて給料が高そうだと思ったからみたいです。実はTくんとRの元旦那さんは会社の同僚で、結婚している当時からTくんはRさんとたまに連絡をとっていたそうなんですよ。それでTくんと僕が同窓会で親しく話しているのを見て、寄りを戻すための協力をしろと言っていたそうで」

毅然とした態度で

　Tさんが連絡をくれたのは、Rさんが渡辺さんに執着しすぎていると感じたからでした。渡辺さんから現在の彼女についても聞いていたため協力できないと断ってくれていたのですが、それでもしつこく協力を迫ってくるRさんに危険すら感じたとのこと。

「Tくんからの連絡を受けて、あんなにしつこい理由もわかって納得できましたし、できるだけ早く縁を切ったほうがいいと感じました。だから改めて結婚したい相手がいることと、Rを好きになることは二度とないということ、そして不倫をするような人を信用できないとLINEをして様子を見ました」

　不倫のことを誰に聞いたのか執拗に聞いてきたRさんでしたが、渡辺さんはそれに関しては返信せず上記のような内容を繰り返し返信し続けます。しばらくすると、もう望みがないと理解したのか、Rさんからの連絡はなくなり気づくとRさんの方からブロックされていました。

「4年も付き合った女性でしたから、複雑な気持ちではありましたが自業自得としか言いようがないですよね。でももう関わることはないですし、仕事とか肩書きとか関係なく僕を好きでいてくれている今の彼女を大切にしていきたいと思います」

＜TEXT／つる＞