AIの進化で将来「なくなる仕事」と「なくならない仕事」の決定的違い
触れ合いを求める限りなくならない仕事
● ホスピタリティ系
保育士や介護士、カウンセラー、パーソナルコーチなど「ハイタッチサービス」と呼ばれる分野。「我々が人間同士の触れ合いを求める限りは、なくならない職業。人と深く関わるおもてなし系の仕事はAIにはできません」
● クラフトマン系
ピッキングや配達などの物流業界、ハウスキーパーや職人など、身体性の優位を生かす。「精密機器や伝統工芸の職人の高い技術力は、機械ではまだ再現できない部分が大きい。後継者不足に悩む会社も少なくないです」
●テクノロジー系
テクノロジーそのものに携わる仕事が、最も強いかもしれない。「高度な技術を有するAIエンジニアはもちろん、大局的な視点でテクノロジーのビジネス活用をプロデュースできる人材は、引く手あまたでしょう」
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「直感力や独創性が求められる分野や、人間の手先の器用さが必要とされる職人、人間の精神面を支える仕事は根強いですね」(中村氏)。激変する社会にあって、現状のまま逃げ切れる人は限られている。自分の仕事を見つめ直し、能力を上げていくしか道はない。
<取材・文/週刊SPA!編集部>
【中村直太】
グロービス経営大学院専任教員「クリティカル・シンキング」や「リーダーシップ開発と倫理・価値観」を教え、キャリア関連プログラムのコンテンツ開発と講師も担当