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超亭主関白な父親にうんざり…20代息子の本音「反論したら殴りかかってきた」

コラム

 欧米諸国に比べると、かなり遅れていると言われる日本の男女格差。世界経済フォーラムが毎年公表している『男女格差報告書(ジェンダー・ギャップ指数)』によると、2021年時点で日本は調査対象の156か国中120位。先進国ではもっとも低く、同じ東アジアの中国や韓国よりも下位という結果でした。

疲れた女性

 もちろん、昔よりは改善されているとはいえ、「上の世代になるほど男女平等の意識が希薄」なんて指摘があるのも事実。精密機器メーカーで働く吉住晴斗さん(仮名・28歳)の実家もまさにそんな家だったといいます。

意見することさえ許さなかった父親

「私は地方の田舎町の出身ですが、父親も、中学生のころに亡くなった祖父も『自分の言うことが絶対』という考えの持ち主。家のことはすべて母と祖母に押し付け、手を伸ばせば自分で取れる場所にある物ですら『おいっ!』と命じて持って来させるような人でした。しかも、自分に意見することすら認めようとせず、それに腹を立てた父親が母に平手打ちをしたことも何度か見たことがあります」

 ただし、これはあくまで家の中で見せていた姿。表面上は男尊女卑や家長主義を振りかざすような真似はせず、外面だけは良かったとか。

「私自身、幼いころはそれが普通だと思っていましたが、成長するにつれて違和感を覚えるようになりました。祖父は孫である私に対しては優しかったですが、父親はそうでなかった。高校の志望を決める際も『お前はこの学校に進学しろ!』って少し離れた町にある名門私立に入るように言われました」

学費を出す条件は「地元就職」

勉強する男子高校生

「こちらの希望は一切無視。当然納得できないので反論しましたが、父親からは何の説明もないどころか『文句があるなら高校には行かせん!』ですからね。でも、1度言い出したら本当にやりかねない人だったため、嫌々頭を下げて父親が決めた高校に進みました」

 さすがに大学では同じようなことはありませんでしたが、父親から出された学費を出す条件は、卒業したら地元で就職すること。その条件を受け入れ、地元から離れた関西の大学に進学しましたが約束を守る気はなかったそうです。

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