「鶏がかわいそう」養鶏業の26歳男性が語る、“動物愛護者”との厄介な絡み酒
最近は日本でも増えている「ヴィーガン」。肉や魚を食べないのはもちろんのこと、乳製品や卵、ハチミツといった動物由来の食材も一切口にしないことから完璧菜食主義とも呼ばれています。
それ自体は食に対する嗜好のひとつにすぎませんが、なかには動物愛護の観点から過激なヴィーガンに走る人も。実際、ごく一部ながらそれを周りにも押し付けてくる困った人たちもいるようです。
話題を変えたつもりだったのに地雷を踏んでしまった!
父親と祖父の3代で農家を営む伊藤裕英さん(仮名・26歳)も昨年秋、友人カップル主催の飲み会で知り合ったMさんという女性がヴィーガンだったそう。食生活だけでなく仕事にまで口出しされて、「とんでもない目に遭った」と辟易した様子で当時のことを振り返ります。
「注文した唐揚げやカルパッチョが来たから取り分けてあげようとしたのですが、『私は結構です』と断ってきたんです。それで苦手な食べ物なのかと思って尋ねると、ヴィーガンだと言われたんです。これだけなら特に気にしませんでしたが、肉や魚を食べる私のことを遠回しに批判されちゃって……」
そこで別の話題にしようと仕事の話に切り替えます。
「鶏がかわいそう」と言われ…
この作戦は功を奏したとに思えましたが、伊藤さんが農家で養鶏も行っていることをうっかり話した結果、再びMさんがヒートアップすることに。
「これは完全に僕のミス。『何の栽培をされているんですか』と聞かれ、具体的な作物の名前を挙げていたのですが、最後に『あと、養鶏も』ってポロっと言っちゃった。その瞬間、しまった! と思いましたがすでに手遅れでした(苦笑)」
Mさんもアルコールが入っているせいか、今度は先程とは違って「鶏がかわいそう。今すぐやめるべき!」と強い口調で訴えてきます。ただし、そんなことを言われても当然受け入れることはできません。
とはいえ、ここで反論しても火に油を注ぐだけ。「決定権はじいちゃんと父親にあって、俺に決める権利はないから」と誤魔化そうとしますが、その後もしつこく絡まれ続けたといいます。