「2021年はカレーの存在感がある1年だった」牛丼チェーンからスパイスカレーまで
2021年も残すところあとわずかですが、カレー好きのみなさんは年末もしっかりカレーチャージをしていますでしょうか。東京五輪、大谷フィーバー、岸田内閣発足、星野源さんと新垣結衣さんの結婚……さまざまな出来事があったはずですが、振り返ってみると食べたカレーのことしか思い出せないような(笑)。
お店のカレー、自作カレー、コンビニのカレー、レトルトカレーなど、カレーをいっぱい食べたカレーまみれな1年でした。年の瀬という良い機会なので、本記事では、カレー評論家のスパイシー丸山(@spicy_maruyama)が「2021年のカレーはどういう傾向があったのか?」自分なりに総括してみたいと思います。
お店のカレー:スパイスカレーの勢いが止まらない
コロナの影響で持ち帰り商品が当たり前になりましたが、カレーはテイクアウトとの相性が良いため専門店以外でも積極的にカレーメニューを取り入れるお店が急増。不調の外食産業においてカレーは比較的元気のある存在だったのではないでしょうか。
そんななか、スパイスカレーとカテゴライズされるカラフルなワンプレートカレーの勢いが強く感じられた1年でもありました。
東京のスパイスカレー提供店もかなりの数になりましたが、八丁堀の「ワッカ(Japanese Spicecurry Wacca)」をはじめとした大阪などの関西圏の支店や移店勢の活躍も目立つように。大阪で産声を上げたスパイスカレーですが、今では東京、福岡、名古屋などのカレーエリアにも伝播。スープカレー文化の札幌にもスパイスカレー店が増えつつあるようで、全国的なトレンドになっていることは間違いないですね。
南インド料理には独自のエスニック感が
また、「渋谷アーンドラダイニング」のように南インド料理がすっかり定着した東京エリアですが、コロナ禍でも新店舗が誕生するなど勢いは健在で、他府県でも注目を集めるお店が増えつつあります。
南インド、スリランカ、バングラデシュ、パキスタン、ネパールなどなど。ナン&カレーにはないエスニック感溢れる南アジア料理は2022年も注目を集めそうです。