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アルコールも飲み放題、代官山 蔦屋書店「SHARE LOUNGE」を体験。人気の秘訣も聞いた

ビジネス

コワーキングスペースと何が違う?

SHARE LOUNGE

イベントもできるスペース

「SHARE LOUNGE」は、都心以外にも「TSUTAYA 牧野高校前店」(大阪)、「蔦屋書店 新潟万代」といった郊外型店舗もある。しかし、「立地によって何かを大きく変えることはない」と語る。

「細かい調整は店舗や立地によって変えますが、大きな枠は変えません。枠ではなく、中身を変えています。滞在コンテンツと呼んでいるのですが、SHARE LOUNGEを使っている人には、レンタルコミックを中に持ち込めるようにするなどその地域で必要とされるコンテンツに変えています」

 仕事ができるようなカフェやコワーキングスペース、漫画喫茶などとの大きな違いとは。

コワーキングスペースと何が違うんですか? という質問をよく受けます。サービス面ではカフェや漫喫なども競合になるかもしれませんが、一番大事なのは、この場所に来ることで仕事でのひらめきや、くつろいだ気分になれるかどうかです。このような広くて緑に囲まれた場所は、他の業態ではなかなか得られません。今のみなさんの働き方にフィットするようなものを提供しています」

想像がつかない10年だった

 代官山 蔦屋書店は2021年12月で10周年を迎えたが、この先の10年はどう展開していくのだろう。

「この10年は私たちも想像しなかったことがたくさんありました。まず代官山にこのような規模のお店を創るのは、一般的に信じられないと思います。しかしながら、イギリスのウイリアム王子やデンマーク皇太子ご夫妻など、海外の公賓にもお越しいただいたり、『世界でもっとも美しい書店』に日本から唯一選出されたりするなど高い評価をいただいています

 代官山 蔦屋書店を開業するときはお客様にアンケートを取り、その結果、要望が多かった“カフェ”と“書店”を造りました。でも10年経ち、今はその頃のお客様のニーズとギャップが出ているなとも感じて今回、SHARE LOUNGEの導入に至りました。おそらく、この先の10年も、僕らが想像し得ないことが起こると思いますが、またそのときにはお客様のご要望を聞いて、変化をさせていくつもりです」

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