伝説の『電波少年』東大一直線、34歳で大学合格を果たした坂本ちゃん「衝撃的だった出会い」
「幸せでしかなかった」受験生活
――大学受験をもう一度するということに対して、何か思いはありましたか。
坂本ちゃん:正直、「東大」はさすがに無理だなとは思いました。一方で、電波少年っていう番組は、当時若手にとってものすごいチャンスがある番組だったんですね。ですから、やっとまわって来たチャンスを、なんとかものにしようというギラギラ感が大きかったです。
「よく耐えられましたね」って言われるんですけど、その部屋が快適だったんですよ! 上京して貧乏生活で、当時住んでいたのは6畳一間でお風呂もエアコンもないような部屋だったので。企画の間はお風呂に入れるし、エアコンは快適だし。テストをクリアしないとご飯を食べられないという制約はあったんですけれど。だからね、幸せでしかなかったんです。
人生は受け身。性癖はどM
――“マイナス”になった時、大事にしていることはありますか?
坂本ちゃん:わたくし、基本、人生受け身なんですね。受け身で、性癖がどMなんですよ(笑)。だから、マイナスの状態でも、楽しめる自分がいるんです。
例えば、友達がいない中学校生活でも、3年経つと高校生になって周りの環境ががらりと変わる。それなら3年我慢してみようと考えるタイプでした。アルバイトでも、18時になったら終わるから、その後は自分の時間を楽しめるぞって。この受験企画も必ず終わりはくると思えば、楽しめましたね。どうせ同じ時間を過ごすなら、波に乗っちゃえ! みたいな。
仕事が途切れてきたなっていう時にも、人が離れていくようなことが起こると、辛い一方で、ちょっとおもしろさがあって。だって、なかなか経験できないじゃないですか。
――人との出会いも大きいですよね。
坂本ちゃん:そうですね。添野くん、事務所やマネージャーさんとの出会い、土屋さん……。要所要所で、知らないうちに導いてくださる人が現れるんです。