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「ワンピース」尾田先生もハマったピン芸人が引退…「30歳無職」からの就活に成功する道のり

暮らし

 2021年のキングオブコントで躍進したザ・マミィの同期で、「しんぷる内藤」という芸名で活動していた元芸人の内藤慶さん@simple_naitou)。

しんぷる内藤

内藤慶さん

 この春、30歳を手前にして売れない芸人稼業を引退し、大手企業への就職を叶える。現在はベンチャー企業に勤務しており、同世代と比較しても紆余曲折の多い人生を歩んでいるといえるはず。

 芸人とビジネスマンという両極端な世界を見た男に、夢との付き合い方や、芸人スキルがサラリーマンの仕事にも活きた実体験を語ってもらった。

30歳職歴なしからの就活

――2021年の4月に芸人を辞めて就職されたそうですが、それまで正社員の経験はあったんですか?

内藤慶さん(以下、内藤):いえ、ずっと芸人をやりながらアルバイトでした。病院の夜間受付のバイトを長くやってましたね。

――芸人を辞めて、職歴なしからの就活はどうでしたか?

内藤:武器がないのでめちゃくちゃビビってましたよ。就職サイトで自分の経歴を入力すると警備の仕事くらいしか出てこなくて……。もちろん警備が悪いというわけではなくて、自分の選択肢はこんなに少ないのかと思いました……。

「やっと普通の人生が始まるんだ」と思った

しんぷる内藤

面接の練習は「えげつないほど」行ったそうだ

――そんな中で学んだことはありますか?

内藤:芸人の転職をサポートするサービスを使ったのですが、面接の練習をえげつないほどやってくれました。「芸人ネクスト」というところで、例えば10社受けるなら、その10社の1次・2次・最終面接の全部で練習をやるんですよ。だから何十回も練習することになりますね。ここまでやるのはここだけだと思います。

――そこで気づいたことはありましたか?

内藤:面接をナメていたってことですね(笑)。うまく話せればいけると思ってたのですが、全然通用しませんでした。

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