サイバーエージェント、ライブドアを経てクラフトビール会社を興した男が語る「魅力と収入の覚悟」
「クラフトビールの時代がくる」予想は的中した
――クラフトビール業界の中で、他社と繋がりは結構あるんですか?
山田:それはすごくあります。うちの五反田の直営店では、他社さんのクラフトビールもゲストビールとして並ばせてもらってますし、そういうのも含めて、同業者に対する尊敬はかなりあります。あとは、他社さんと共同でビール開発したりすることもありますね。
――2013年、「近いうちにクラフトビールの時代がくる」と言っていましたが、8年経った今、その予想は当たったと思いますか?
山田:それは間違いなく当たったなと思っています。ビアパブの数もすごく増えてますし、日本だとあまり公式なデータが取られてないんですが、アメリカでは今ビールの売上の20%以上をクラフトビールが占めているんです。
日本円にすると、アメリカのクラフトビール市場は約276億ドル(3兆円)。日本のビール類全体の市場はおよそ2兆円と言われているので、アメリカのクラフトビール市場がどれだけ大きいかわかると思います。
――ということは、その流れが少しずつ日本にも影響を与えているということですね。
山田:そうですね。ただ、日本とアメリカとでは、環境や歴史が違うので、一概に同じように日本もアメリカのようにクラフトビールが流行っていくとは断言できませんが、大まかに見てその流れはあると認識しています。
<取材・文/ハラシマ>