ドムドムバーガーのカレー屋がまもなく閉店。どう考えても赤字なのに出店できたワケ
銀座に期間限定でオープンした「カレー屋ドムドム」。2021年11月29日の閉店まで、あとわずかとなりました。
カレー屋ドムドムはハンバーガーチェーン店ドムドム(株式会社ドムドムフードサービス)が、運営するカレー店です。
提供するのは「和牛すじ肉カレー」のみ
提供する商品は「和牛すじ肉カレー」のみ。長時間煮込まれた柔らかい肉が、ゴロゴロ大量に入っています。ひょっとして「具」は肉だけ? と思うほど。和牛の旨味・甘味が溶け込んだルーは深みがあり、とても美味しい。これが税込680円?
ともかく安いので、SNSでは大きな評判となりました。閉店についても「これがなくなるとどこでランチを食べればよいのか」「値上げしていいから、続けてほしい」など、惜しむ投稿が目立ちます。
しかし、ドムドム広報担当の近藤彰氏に聞くと「継続はしない」とのこと。なぜ継続できないのか。筆者(@kakanrilabo)は中小企業診断士ですが、そもそも、なぜカレー店を出店したのかを考察します。
カレー屋は“儲からない商売”
カレー専門店(いわゆるカレースタンド)は「儲からない商売」と言われています。理由は、他の飲食店に比べ、客単価が低いからです。
ラーメン屋さんで酔っ払いを見かけたことはあっても、カレー専門店で見かけることは少ないのではないでしょうか。カレーライスはお酒と相性があまりよくない。
そのため、お客さんは、カレーライス「だけ」を食べにくる。ラーメン屋さんのように、餃子やビールが売れるわけではない……。1人あたりの売上が少なく、利益を出すのが難しいのです。