三原じゅん子の圧倒的貫禄、山本太郎は10円ハゲに…有名政治家の“初登院日”を振り返る
新人とは思えない貫禄があった三原議員
衆議院は小選挙区とブロックごとに割り振られた比例区が採用されています。他方、参議院は都道府県ごとの選挙区と全国比例による選出です。
全国比例はその名の通り全国を選挙区とするので、各党は少しでも票を集めようと芸能人やスポーツ選手といった多くの人に顔が知られている候補者や知名度の高い候補者を擁立する傾向にあります。衆院選に芸能人やスポーツ選手が出馬しないわけではありませんが、参議院は知名度を効果的に活用しやすい選挙制度ですから、芸能人やスポーツ選手が多く出馬します。
そうした事情もあって、参院選後の初登院日の方が盛り上がります。例えば、2010年に実施された参議院議員選挙では、女優の三原じゅん子さんが自民党から全国比例で出馬。見事に初当選を飾りました。
雨が激しく降る初登院日、三原議員は開門時間には姿を見せずに1時間以上が経過してから現れました。女優だけあって周辺に放つオーラも凄かったのですが、初登院で喜びを爆発させている議員を横目に、淡々と、それでいて粛々と報道陣に対応している様子は新人議員とは思えない貫禄でした。
円形脱毛症を発症していた山本議員
2013年の参議院選挙では、山本太郎議員が東京選挙区から出馬して初当選しています。山本議員は政党に所属せず、無所属で選挙戦を戦いました。
無所属での選挙戦は組織に頼ることができません。手伝ってくれるボランティアはいますが、それでも自分でこなさなければならない事務・雑務はたくさんあります。
一人で選挙戦を戦うことは体力的・精神的な消耗が大きく、選挙期間中に山本議員は円形脱毛症(いわゆる10円ハゲ)を発症。2013年の初登院日は祝福ムードに包まれながらも、頭皮には痛々しさを残していました。
山本議員は2019年の参院選で落選しますが、今回の衆院選では東京ブロックから比例単独で出馬。見事に当選して復活を遂げています。
また、山本議員が旗揚げしたれいわ新選組は、南関東ブロックで比例復活した多ケ谷亮議員、近畿ブロックで比例復活した大石晃子議員の計3名の当選者を出しています。