歩くだけでコーヒーが無料に!米国発「移動」でマイルが貯まるアプリの仕組みとは
間違いなくマーケットが大きいサービスだった
清水:全然知りませんでした! 初めは食べ物を知らない人に運んでもらうことに拒否反応が起こることも考えられますが、1つのイベントから派生するという段階を踏むことで受け入れられやすくなるのかもしれませんね。
高橋:やはり日本人は特にこれまでの慣習が根付いている面もあるので、いきなり店員ではない人が商品を運ぶことに不安を感じられた方もいると思います。企画を通したマーケティング施策を重ねたことでユーザーは段階を踏んで馴染むことができ、我々もオペレーションの確認をすることができたのは良かったと思っています。
清水:PDCAを回しながら、支持を集めて進められたのですね。
高橋:実はUber Eatsを日本に持ってくるとき、初めは社内でなかなかOKが取れませんでした。しかし、ユーザーのニーズを考えたときに間違いなく食べ物を届けるというフードデリバリーサービスのマーケットは大きいと感じましたし、日本人に喜んでいただけると思い、マネージメントを説得して日本進出を勝ち取りました。いま日本ではDX化がキーワードになっていますが、昔から日本にあった出前文化のDX化がUber Eatsだったのではないかと思っています。
<構成/清永優花子>
【高橋正巳】
Miles Japan CEO。シカゴ大学卒業後、ソニーに入社。2014年にUber Japan入社、執行役員社長として日本における事業展開を牽引。2017年にWeWork Japan入社。日本事業の立ち上げと拡大を指揮したのち、2020年にCSO(最高戦略責任者)に就任。2021年より現職。
【清水俊宏】
2002年フジテレビ入社。報道局配属後、政治部記者、番組ディレクター、プロデューサーなどを経て、2021年からはYouTube向けのオリジナル番組「#シゴトズキ」を立ち上げ、MC兼企画プロデュースを務めている。Twitter:@goodboytoshi