本の「のど」ってどこだか知ってる?出版・印刷業界の用語講座
出版社に勤めていなくても、社内報や広告制作など何かとビジネスで関わることのある「出版・印刷業界」。
これって常識?
今さら聞けない出版・印刷業界の業界用語をチェックしていきましょう!
Q.「のど」って、どこ?
「この写真、目がのどにかかってるよ。修正してね」
「直します!」
怖い! そんな写真あったっけ?
A.本を開いた時のページとページの間の部分
本を開いた時のページとページの間の部分は、本のページ数が多いほど開いた時の段差が大きくなり、その部分に何が書かれているのか見づらくなります。
本が完成した時の読みやすさを考えて、漫画のセリフやアイドルの写真の顔の部分などは「のど」の部分にならないようにします。「のど」の部分には何も印刷されないようにあらかじめ余白を取っておくのです。
ちなみに、「のど」の反対側の、“ページの端”の部分は「小口(こぐち)」といいます。この部分も、あまり端の方ギリギリまで文章や写真を入れてしまうと、印刷した時にページ内に入り切らなかったりすることがあります。
「のど」と「小口」にどの程度余白をとるかで、本の読みやすさが変わってしまうのです。
Q.「耳だれ」「雨だれ」って、何のこと?
「耳だれトレちゃっているよ」
「どこですか?」
えーっと、漢字の部首名だっけ?
A.耳だれ=?、雨だれ=!
どちらも「はてなマーク」「びっくりマーク」と言ってよ! と言いたくなりますが、「校正用語」という「原稿内容に誤りがないかチェックする工程」で使われる用語です。
「耳だれ」は「?」が耳の形に見えるから、「雨だれ」も「!」が雨が降っているような形に見えるからそう呼ばれます。もちろん「クエスチョンマーク」「エクスクラメーションマーク」でも通じますが、知っていると安心です。
ちなみに「トレちゃっている」というのは「そこに入っていた文字が消えちゃっているよ」という意味。このような誤りを見つけられずにそのまま印刷物になってしまうことを「誤植(ごしょく)」と言います。
間違いが重要な箇所だったりすると、印刷物の「誤植」の箇所に訂正のシールを貼ったり、最悪刷り直しになってしまうことも……。そうなってしまったら大損害ですので、出版社は入念に「校正」をするのです。