当選無効のスーパークレイジー君、心境を直撃「ゴミ捨てまで調べられた」
特攻服は街頭演説のときだけ着る
――投票権がない小中高校生が、選挙の街頭演説に集まることは珍しいですね。
スーパークレイジー君:小中高校生はスマホでSNSやLINEで駅前にスーパークレイジー君が来てる! と連絡を取り合ったりして、集まってくれました。彼ら・彼女らはYouTubeやTikTokといったSNSや動画サイトで知っていたんです。街頭演説では「踊ってよ」「歌ってほしい」というリクエストをもらいましたが、歌と踊りは封印。戸田市議選の最終日だけ披露しました。
街頭演説は特攻服でしたが、演説はとにかく政策を訴え続ける内容に専念しました。小中高生がきっかけになって、保護者の方々も街頭演説を見に来てくれるようになりました。そして、演説をしているうちに見る目が変わってきたように思います。
――今日のインタビューは特攻服ではなく、スーツですね。
スーパークレイジー君:特攻服は街頭演説のときだけで、通常の議員活動は当然ながらスーツです。街頭演説は戸田公園駅ばかりだったので、当選後は戸田市をくまなく回るようにしています。1軒、1軒おうちを訪問していますが、さすがに特攻服で行ったらビックリしてしまうでしょう(笑)。先日、「美女木(戸田市北西部)のほうにも来てよ」とお声がかかったので、すぐに足を運びました。少しずつ市民の方から、来てほしいと声をかけられるようになっています。
少年野球のチームをつくりたい
――戸田市議選では、いろいろな公約を掲げていました。当選からまだ1年経っていませんが、どのような議員活動をしていますか?
スーパークレイジー君:議会での答弁といった政治家の議会活動以外には、ゴミセロ運動としての清掃活動や夜中の防犯パトロールなどの地域活動をしています。コロナの影響もあって、夜は街に人がいないんですけど(笑)。そのほかにも、選挙中に訴えていた子ども食堂の手伝いなどにも取り組んでいます。また、戸田市役所が小中学校を対象に「どんな街なの?」「何をしているの?」を教える出前講座をやっていますが、その手伝いをすることもあります。
――居場所のない子どもたちを対象に、少年野球のチームをつくりたいと話していたかと思います。
スーパークレイジー君:学校や市営のグラウンド・体育館などは一定数の戸田市民がいないと借りられないようになっています。それなので、まず市内の小中学生を集めるところから始めています。準備に時間はかかりましたが、来年から少年野球か空手道場が始められるメドが立ちつつあります。