イギリス在住の駐在員&留学生に大人気の「越境チケット転売」とは?
ここ数年、コンサート会場で来場者の身元確認を行うケースが増えていますが、これはチケットの不正転売を防止策のひとつ。
事実、かねてから不正転売の温床と指摘されていた国内大手のチケット転売サイト『チケットキャンプ』は、今年5月に閉鎖となっています。
世界的にスポーツ界はチケット転売に寛容?
だが、「音楽業界と違って転売に寛容な姿勢を見せている」というのはスポーツ業界。
なかでもサッカーのヨーロッパ各国リーグ、アメリカのメジャーリーグなど海外では一大マーケットとなっており、盛んに売買が行われているのです。
そんな状況に目をつけ、サッカーのイングランド・プレミアリーグの観戦チケット転売をしているのがイギリス在住の駐在員の山田恭司さん(仮名・29歳)。
転売歴は2年で、「イギリス人の間では副業のひとつとして知られており、駐在員や留学生の間でも小遣い稼ぎにやっている人は多い」と明かします。
プレミアリーグのチケットは転売で儲けやすい!?
「プレミアリーグのチケットは大半がサポーターであるクラブ会員に優先的に販売されるため、一般に出回る量は少ないんです。ただし、会員にさえなればチケットは格段に入手しやすくなりますし、年会費を払ってもチケット1枚分の転売益でも十分にペイできる。
私はロンドンに住んでいるので、アーセナルやチェルシー、トッテナムなど地元のビッグクラブを中心に複数のチームの会員になっています」
ちなみにクラブ年会費は、申し込む会員のグレード、入会特典のグッズの有無などで金額が異なりますが、一番安いものであれば各チーム3712~4454円程度(7月12日時点)。ただし、会員といってもグレードが低いため、毎試合チケットが簡単に手に入るわけではないそう。
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