日曜深夜限定、パチンコ店での“筋トレ感覚”なガテン系バイトとは!?
体力仕事ゆえに20代が多いそうですが、森さんが働く業者のアルバイトの半数近くは30~40代。
ただし、パチンコは1台あたり25~30㎏、スロットにいたっては30㎏以上と非常に重い。そのうえ、ダンベルのよう持ちやすい形状でもない。搬入だけでなく、古い台の撤去も同時に行うので腰への負担が大きく、なかには作業中にぎっくり腰に襲われるスタッフもいるとか。
「トラックから新台を積み下ろす際や逆に撤去台を積み込む場合は台車を使えず、人力で持ち上げるので一番キツいですね。先日もバイト仲間だった40代のおじさんが仕事中に腰をやっちゃってそのままリタイア。
設置した台の接続作業は専門のスタッフやホールの方が担当するため、搬入・搬出の仕事は誰でもできます。けど、腰痛持ちの人は悪化させる可能性が高いので避けたほうがいいでしょうね」
深夜バイトのなかでも時給は高い!
ちなみに時給の相場は1500~2000円。高橋さんは時給2000円で、通常は4~6時間の作業なので日給換算だと8000~1万2000円。現在は月2~3回の出勤で、1か月のバイト代は2~3万円になります。
「一晩で2~3軒のホールを周ることが多いのですが、ずっと作業をしているわけではなく、60~90分は移動時間。
実質的な時給はもっと高くなりますからバイトとして条件は悪くないと思いますよ」
とはいえ、結婚式場スタッフが本業のため、日曜日は仕事終わりにそのままアルバイトに。体力的には大丈夫なのでしょうか?
最初は筋肉痛必至も鍛えらえるので筋トレ代わりに!
「式場では音響・照明担当でスイッチワークが中心だから体力的には問題ありません。残業がなければ車で2時間ほど仮眠を取ってからバイト先に向かうようにしているので。
むしろ、運動不足だった私には実益を兼ねたいいトレーニングになっていますし、副業するなら身体を動かす仕事というのが私の希望だったので」
とはいえ、アルバイトを始めた当初は大変だったようで。
「もちろん、始めたころは、毎回のように腕や足が翌日筋肉痛になって大変でしたけど、今では腕がひと回り太くなって、いい感じで鍛えることができました。そのうえお金まで貰えるわけですから自分にとっては言うことなしです(笑)」
日曜深夜の作業で月~金勤務のサラリーマンの副業には難しいですが、毎週月曜が休日の人はもちろん、時給が高いので求職期間中の収入手段としても悪くない仕事。
腰痛の不安さえなければ誰でもできそうなのも魅力ですね。
<TEXT/トシタカマサ イラスト/超ズボン>