廃墟巡りが趣味の27歳男性が肝を冷やした出来事「後ろからパトカーが…」
不法侵入の現行犯で捕まっていたかも?
さすがにこの状況でウソをつくこともできず、廃墟探訪に来たことを認めると、「中に入っちゃうと不法侵入に捕まえなきゃいけないからやめてもらえないかな」と優しい口調で言われたそうです。
「いくら放置されているとはいえ、厳密には不法侵入にあたることは知っていました。でも、廃墟の中を見てみたいという好奇心には勝てず、今までは立入禁止の看板があっても無視して入っていたんです。もちろん、近隣の迷惑にならないように騒いだりはしませんでしたが、マナーを守れば問題ないと心のどこかで思っていたんです」
お巡りさんは「入りたいって気持ちもわからないわけじゃないけど、放置されている建物だから事故の危険性もあるし、廃墟だけど私有地だから勝手に入っちゃダメだよ」と諭すように注意されたそうです。
「『中に入る直前でよかったね』と言われたときは血の気が引きました。パトカーが来るのがあと数分遅かったら確実に建物の中に入っていただろうし、そうなれば不法侵入の現行犯で捕まっていたはず。当然、会社にもバレていただろうし、仕事をやめるハメになっていたかもしれません。まあ、最初のうちは運の悪さを呪っていましたけどね」
今は廃墟ではなく寺社仏閣やお城巡りが趣味に
そしてこの出来事からしばらくして彼女ができたこともあり、廃墟に対する興味はすっかり薄れてしまったとのこと。それでも古い建物は好きらしく、最近は寺社仏閣やお城巡りなどをしているそうです。
「これなら参拝者や観光客に開放されていますし、不法侵入にならないですからね。それに彼女も歴女でこういう場所が前から好きみたいで、今では一緒にデートして楽しんでいます」
いくら趣味だったとしても法に触れるような内容はさすがにアウト。もし捕まっていれば人生が変わっていたかもしれないため、結果としてあのタイミングでお巡りさんに声をかけられてよかったのかもしれませんね。
<TEXT/トシタカマサ イラスト/カツオ(@TAMATAMA_GOLDEN)>