会議中にマッチングアプリ?恋愛でもスマホが手放せない男たち
もはや現代人の生活とは、切っても切れない存在になったスマートフォン。
便利な半面、使用頻度が増せば「スマホがないと生きていけない」という状況をも生み出している。
前回に引き続き、生活のほぼ大半をスマホに支配されている“スマホ中毒”な人々の姿を追った。
【マッチング中毒】会議中も女性との一期一会を求める
――池田慎吾さん(仮名・38歳)の場合
「ここ半年ほど、仕事の何倍もの量のメッセージをマッチングサービス内で送りまくっています」
そう語る池田さん。なぜ仕事中にもマッチングアプリを?
「日中のこの時間にしかアプリにログインしないというコが多いので、常にチェックしてなくちゃいけないんです。だから、会社にいる間も忙しくて仕方がないですね」
アプリにハマったきっかけは「友人が『Omiai』というアプリで出会いまくっていた」からだという。
「使ってみたら、若いコたちが続々と画面に表示されてすぐに登録しました。『こんなにかわいいコなら、早く連絡しないと他の男に取られてしまう』という不安から、会議中でもデスクの下でこっそりスマホを操作して、タイプのコに『いいね!』をつけまくる日々になっています」
おかげで「まったく仕事に集中できない」という。
「むしろ、やり取りがうまくいかないイライラを同僚にぶつけてしまうほどです。着々と利用料金が増える一方、一日30通もメッセージを送り続けたコにはデート前日に突然、退会されました。それでもアプリの契約更新が来ると継続ボタンを押すんですよ」
その姿はなんとも哀れだが、まさに本末転倒だろう。
【無料通話中毒】通話しっぱなしで暮らす「疑似同棲生活」
――高田祐志さん(仮名・32歳)の場合
「動画を見たりインスタやったり、スマホの使い方は普通だと思いますよ、通話時間以外は……」
そう語る高田さん。先ほどの池田さんとは違い、彼女はいるという。しかし、それがスマホ依存を生み出す原因だとか。
「実は、彼女がけっこう依存するタイプで、仕事時間以外は“通話状態”にしたまま生活させられるんです。職場からの帰り道に電話をかけて、そのまま6~9時間、電話しっぱなしのときもあります。どっちかが寝ても通話状態にしておいて、翌朝また話す。BGMのような感じですよね」
最初は「うざいな」と思っていたが、徐々に慣れていったという。
「もともとスマホの動画アプリでゲーム実況動画や雑談配信をダラダラと聴くのが好きなので、それと同じ感覚で慣れました。スピーカー状態なら手も疲れないし、通話状態のままでもGメールやSNS、動画やLINEも同時進行でできるんですよね」
なんともお気楽な考えだが、こんな生活がもう1年続いている。
「最初はLINE電話でやっていたんですが、彼女が『LINEは通話状態が不安定』と言いだし、最近、スマホのかけ放題プランに変更しました。もはや“疑似同棲”です」