「趣味はスマホ自撮り」の20代女性。写真を優先しすぎた生活で失ったもの
スマホのカメラ機能の向上や、より高画質で撮れるアプリが増えたことで、皆さん普通に「自撮り」をSNSに投稿するようになりました。
なかには“いいね”の数で承認欲求を満たしたいという人もいるでしょう。会社員の草間渚さん(仮名・24歳)も自撮りをすっかり趣味にしてしまった女性。自撮りに没頭してしまった結果味わった苦い経験を語ってくれました。
ほんのちょっとしたことでハマった
「何となく、旅行で行った先の景色がきれいで思い出に残したくて。そこでの自撮りをインスタに載せたらみんなからのコメントが殺到して。あ、楽しいかもって思ったのがきっかけでした」
ふとしたタイミングでの投稿がもとで自撮りにどはまりすることになってしまったようです。SNSは間接的にコミュニケーションをとることができるので、さりげないコメントや評価が火をつけたのかもしれません。
「自撮りをアップしただけなのに、しばらく会っていなかった友達からコメントやDMが来たり、会った時に『雰囲気変わったよね~』って言われたりとういのが嬉しかったんです。やっぱり投稿するとなると良い感じに加工もしますしね。現物以上にかわいく見えていたのかもしれません。彼氏にも褒められて、すっかり舞い上がっていました」
自撮りをより極めるように
自撮りを極めたくて、隙間時間にはとにかく自撮りの技術を研究するようになりました。
「時間があれば、上手に自撮りをしている人の投稿を片っ端からチェックしたり、おすすめのアプリを調べていました。そして、おすすめのアプリで実際に自分を撮って練習をしていました。気づけば写真フォルダの写真がほとんど自撮りになってましたね」
上手く撮れると達成感があり嬉しくて、投稿するようなトピックもないのに意味もなくアップしていたそうです。
「目の中に光の輪っかができる、『自撮り用リングライト』も購入しました。これに加えて、もちろんアプリも駆使して、いかに可愛い自撮りができるか常に考えていました」