早期リタイヤ「FIRE」を目指す人が急増。できる人とできない人の差
投資で毎年4%の利回りを確保できるの?
日本国内への投資で毎年4%の利回りを確保することは難しいですが、海外に投資すれば荒唐無稽な話とは言えません。
S&P500やNYダウといった米国株式指数、MSCI Worldのような世界株式指数は毎年コンスタントに成長しています。このような株式指数に投資する金融商品に毎月資金を投じれば毎年4%の利回りを獲得することは現実的です。
ただし、今の20代は海外の株式相場が右肩上がりの状態しか知らない年代です。実際の株式相場はアップダウンがあり、良いときもあれば悪いときもある。すなわち、利益が出ることもあれば損失が生じることもあるのです。
世界経済が毎年成長して、株式市場が右肩上がりに成長していることを当たり前と思っていると、株価が大幅に下落したり、停滞したりすると計画がブレることになります。投資成果に一喜一憂せず、長期で資金を成長させるには、投資の勉強も必要でしょう。
家を買うな?子どもにお金をかけられない
FIREでは家はコストの塊だと説きます。家を持つと住宅ローンの支払いだけでなく、火災保険、税金、維持費を払う必要があります。FIREを目指すなら家を買うことは、成功までの時期を遅らせる一因になります。もしFIREに失敗した場合、生涯の住居費をどのように捻出するか考える必要があるでしょう。
実家ぐらしを継続したり、親亡き後自宅を相続して暮らすなどの選択肢がなければ、住宅ローンが組める間に家を買う必要があるでしょう。家を買わないという選択は、FIREの本気度合いを図るバロメーターといえるでしょう。
FIREでは子どもにお金をかけないようにと説きます。しかし、日本の教育環境だと、まったくお金をかけずに公立学校を卒業させることは、親として不安ではないでしょうか。水泳、ピアノ、球技などのスポート、そろばん、公文、など何も習い事をさせないというのは、実際には厳しいかもしれません。