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コロナ禍でも成長著しい“サブスク株”8選。プロが教える、見極め方とは

コラム

いかに新しいマーケットを開拓できるかが勝負

株

 前出の、にしけい氏同様、今後はサービスの取捨選択が始まることを示唆する。馬渕氏流の見極め方は?

「インターネットサービスの可能性は無限ですので、いかに新しいマーケットを開拓できるかが勝負となります。なかでも、業界が絞られているニッチなサービスが強い。例えば介護ソフトに特化しているカナミックネットワーク。従来、介護業界ではご老人の状態を紙で管理することが通例となっており、全体共有がまったくなされていなかった。そのため、訪問診療に向かうドクターには事前情報もなく、あまりに不便であることが問題視されていたのです。そこで同社は介護業に関わるすべての情報を一元管理できるサブスクサービスを提供。認知度は低いですが、階段状に成長を続けています」

 一度、波に乗ってしまえば安定感抜群のサブスク関連銘柄。にしけい氏と馬渕氏の両名は、その特性から「中長期保有が前提」と声を揃えるが、にしけい氏は注意事項があるという。

実は昨年、保有していたサブスク銘柄が想定よりも上がりすぎ、揺り戻しを経験しました。換言すれば短期の爆発力があるということですが、ブームによる上がりすぎには要注意です。購入の際には必ず上限も定めてください」

 サブスクは株式投資においても必需品となり得るか。

<取材・文/桜井カズキ 図版/ミューズグラフィックス>

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