ブランド撤退の危機も…森永乳業「MOW」復活リニューアルの舞台裏
MOWファンの声をどう可視化するか
アイスの美味しさのみならず、おうち時間での息抜きや自分へのご褒美といった情緒的な側面も、より大切になってくるのではないだろうか。最後に柳迫氏へこれからの事業展望について聞いた。
「MOWブランド全体としては熱いファンをもっと増やし、メーカー側ではなくお客様が自発的に発信していけるような取り組みを行っていきたい。MOWは20年度iTi(国際味覚審査機構)から『優秀味覚賞 三ツ星』をいただいたのですが、第三者からのお墨付きをSNSプロモーションと絡めた『プロMOWションチャレンジ』を実施しました。お客様がMOWを支持しているのをどう可視化していけるかが重要だと考えています。
MOW PRIMEに関しては、引き続き若い世代に向けたコミュニケーションを行いつつ、お客様が買いやすい場所に商品を並べられるかが鍵となります。今はまだコンビニへの配荷率が低いので、若い世代への導線を増やせるよう尽力していきたい」
一時は落ち込んだMOWが再浮上し、アイス市場の活性化を担うブランドへと進化した。MOW PRIME含め、今後どのようなフレーバーが発売されるのか注目したい。
<取材・文・撮影/古田島大介>