ソニーが過去最高売上を更新できる理由。要因は「PS5」だけじゃない
コロナ禍でゲームが好調、今後も期待
ソニーグループの2020年3月期は売上高8兆2599億円と前年より5%減少しましたが、コロナ禍の巣ごもり需要に支えられたためG&NS事業が好調となり、2021年3月期は全体で8兆9994億円の9%増となりました。2022年3月期1Qも2兆2568と前年の15%増を記録し、大ヒットした「鬼滅の刃」配信による音楽事業の好調のほか、メディア配信の伸びによる映画事業の増収が業績に大きく寄与しています。
なお今期は売上高9兆7000億円と2021年3月期に引き続いて最高値を更新する見込みです。かつて日本企業は自動車や家電など「有形」物で世界市場を席巻してきましたが、経済が「無形」化するにつれ、多くの企業が存在感を失いました。
しかし、モノに依存しないソニーの事業は今後も強みを発揮していくことでしょう。
<TEXT/経済ライター 山口伸>