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ソニーが過去最高売上を更新できる理由。要因は「PS5」だけじゃない

ビジネス

5)イメージング&センシング・ソリューション事業:実は世界シェア50%

 この事業の売上高比率は10%とあまり多くはありませんがソニーの映像技術を支える事業で、同社の最先端技術を扱っています。主な製品であるイメージセンサーは入ってきた光を電気信号に変える半導体部品で、風景を映像にする役割を果たします。

 一眼レフカメラや映像用のカメラ、Webカメラや携帯用のカメラには必ず搭載されており、映像の画質はイメージセンサーの性能に依存します。世界市場におけるイメージセンサーのシェアはソニーがなんと、50%も握っています。韓国の競合サムスンの追い上げが気になりますが、今後の技術開発に期待したいところです。

6)金融事業:ソニーが進出した理由は…

銀行

※イメージです

 なぜソニーグループが金融事業を展開しているの? と思うかもしれません。同社が金融事業を手掛ける背景には創業者の意思があります。井深大氏と共にソニーを創業した盛田昭夫氏はアメリカの企業を回っていた当時、大企業はいずれも金融事業を展開していることに気が付き、金融事業に参入したようです。

 ちなみに2021年9月16日にSBIホールディングスからのTOBを仕掛けられている新生銀行が、対抗策として複数企業にホワイトナイト(友好的なスポンサー)を打診していると報じられました。そのなかにもソニーも含まれていたようです。

 同事業ではテレビCMも提供されているソニー生命とソニー損保、ソニー銀行が運営されています。生命保険や損保はどの企業も同じようなものを提供しているため大差はないと見られますが、ソニー銀行は店舗を持たない完全オンラインの銀行。セブンやイオン、三井住友銀行や三菱UFJ銀行など取り扱いATMが多いため使い勝手が良い印象です。

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