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ソニーが過去最高売上を更新できる理由。要因は「PS5」だけじゃない

ビジネス

 各社がコロナ禍のため2020年度の業績悪化を発表していますが、ソニーは好調だったようです。決算書によると2021年3月期売上高は9.0%上昇し、最終利益も2倍となりました。最新、2022年3月期第1四半期(4~6月)の収入も前年同期比で15%増えており、巣ごもり需要に支えられたゲーム関連事業が好調なようです。

ソニー

©Pawel

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 ソニーといえばゲームやオーディオ機器のイメージが強いですが半導体も生産し、そして銀行業にも参入しています。決算資料から改めてソニーの事業内容を見ていきましょう。

ヒット作を生み続けるソニーの歴史

 ソニーは1946年、ラジオの修理を請け負う「東京通信工業株式会社」として開業しました。’50年代には日本初のトランジスタラジオを発売し、ラジオの成功に伴って、製品ロゴに使っていた「SONY」から社名をソニーに変更しました。’60年代には早くも欧米進出を進め、’70年には日本企業で初めてNY市場に上場しました。

 そして’79年には携帯型カセットテーププレイヤーの「WALKMAN(ウォークマン)」を発売し、これが若者の人気商品となりました。しかし、設立当初からアメリカの大企業を目指していた創業者の一人、盛田昭夫氏はWALKMANの成功に満足せず、発売同年から生命保険事業にも参入しました

’80年代は携帯型CDプレイヤーを発売したほか、米国のレコード会社と映画会社を買収して音楽・映画事業に参入します。そして忘れてはいけないのが、’94年に発売した「PlayStation(プレイステーション)」の成功です。後継機のPlayStation2は2000年代も同社の業績を支え、2020年発売の「5」に至ります。’10年代はノートPC事業から撤退するなど財務の健全化を図り、’21年からはソニーグループ株式会社となりました。

ソニーを形づくる6本の主事業

Sony Walkman

Sony Walkman ©Linda Bestwick

 ソニーグループ株式会社の2022年3月期第1四半期の決算資料では以下のように分類されています。1Qの売上高2兆2568億円に対する各事業の割合を見るとゲーム関連の(1)が最大で、次に(4)の電気機器関連事業が並びます。そして消費者の間ではあまり知られていませんが、金融事業は18%を占める同社第3の事業です。

(1)ゲーム&ネットワークサービス:27.3%
(2)音楽:11.3%
(3)映画:9.1%
(4)エレクトロニクス・プロダクツ&ソリューション:25.5%
(5)イメージング&センシング・ソリューション:9.7%
(6)金融:18.4%
(7)その他:1.0%

 それでは各事業の内容について紹介していきましょう。

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