アフターコロナは“出遅れバイオ”に脚光!株価爆騰を狙えるお宝銘柄とは
年内に新薬承認のニュースが飛び出すかも
メディシノバに共同開発のオファーをしたBARDAは、米国保健福祉省(HHS)傘下。化学的脅威に向けた医療対策を手がけており、新型コロナウイルスワクチンの開発もリードした組織だ。
「塩素ガスは過去に化学兵器として使われた経緯もあり、米国政府が治療薬開発に乗り出しているとみています」
しかし、米国政府がバックアップしているとはいえ、まだマウス実験の段階。業績や株価を押し上げる材料になるのか。
「新薬は治験を経て承認されるものですが、塩素ガスの健康被害に対する治験を人に対して行うのは人道的に難しい。マウスでの試験は治験の3つのステップのうち最終となる第三相試験に相当すると考えられ、年内に新薬承認のニュースが飛び出すかもしれません。短期での株価高騰もありえます」
一攫千金を狙うなら、宝くじより確率は高い
しかも、同社は日本市場だけでなく、米ナスダックにも上場する米国拠点の企業だ。株価は約3年に及ぶ長い下落トレンドを描いているが、米国政府の後押しを受けた新薬承認のニュースが出れば大化けする可能性は高い。
「日本でワクチン接種が進み、日本市場に海外の投資マネーが戻れば、米国がらみの材料が豊富な同社は評価されやすいはずです。株価は過去の底値にも近い水準にあり、下値リスクも小さい。前述の材料が出れば、テンバガーとなってもおかしくないですね」
株価は400円強と投資しやすい値で推移。一攫千金を狙うなら、宝くじより確率は高いといえる。
<取材・文/週刊SPA!編集部 図版/松崎芳則>
【三井智映子】
アナリスト。早稲田大学政治経済学部卒。全国各地でセミナー登壇し、メディア連載、掲載多数。企業IRやプロデュース、構成作家としても活動する。著書に『ゼロからはじめる株式投資入門』など
※株価などのデータは7月26日時点
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