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開会式、猛暑、選手村のギョーザ…東京五輪をアメリカはどう報じたか

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世界のトヨタは米国ではCM解禁した

オリンピック

開会式の模様(代表撮影:雑誌協会)

 筆者はNBCテレビで開会式を視聴したが、選手団入場行進の最中に、テレビ画面が二つに分かれた。画面左側には選手たちが入場しているシーン、画面右側にはテレビCM(コマーシャル)を流し、主要国以外の国の選手たちが小さく扱われ、視聴者によっては「差別的な待遇」と感じた人もいたのではないか?

 日本ではコマーシャルを控えた「Toyota(トヨタ)」が米国内ではコマーシャルを流しており、「世界のトヨタ」を示し、コカ・コーラやスターバックスなど、メジャーな米国ブランドのコマーシャルとともに流れていた。

https://www.youtube.com/watch?v=uoyAjmBRse0

 2020年東京五輪は誰のための開催なのか? 前出のシモーン・バイルス選手をはじめ、五輪選手たちは自問しているかもしれない。 

 国民の多くが開催を反対している状況で、コロナ禍で無観客、しかも猛暑のなか開催している日本。しかし、選手たちは4年以上のトレーニングを積み、夢の五輪で頑張って競技に臨んでいる。8月8日の閉会式まで、なんとか無事に開催されることを期待したい。

 NBCテレビでは連日、東京から中継で日本の食べ物や文化を紹介している。2021年7月27日放送のテレビニュース番組では、焼きそばパンや納豆などをニュースキャスターたちが試食して、「美味しい」と紹介している

 こういう小さな報道をきっかけに、米国内で日本のメジャーではない食べ物や文化に興味を持ってくれる人たちが増えるだろう。東京五輪の開催の意義や精神が、よい方向へ向かっていくことも期待したい。

<TEXT/藤本庸子 Yoko Fujimoto>

米国カリフォルニア州ロサンゼルス33年在住のフリーランスライター。雑誌「アンアン(anan)」「メンズクラブ(MEN’S CLUB)」などのライターを経て、米国へ移住。米国起業家向け雑誌トップの「Entrepreneur Magazine」にてスタッフライター、NHKラジオ第一放送「ラジオ深夜便」ワールドネットワークにてリポーターの経験も。現在、新聞、雑誌、ウエブサイト、ラジオ、テレビなど、さまざまな分野および媒体をこなす

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