資料作りがヘタな人、3つの典型例。いきなり「パワポを開く」はNG
こんにちは、Shinです。元戦略コンサルタントで、現在は某外資系企業で業務改善や戦略策定などに取り組んでいます。今日のテーマは「資料作成スピードが遅い人がやっている3つのこと」です。
みなさんは資料を作る機会は多いでしょうか? デスクワークをしている人は、多かれ少なかれしていると思いますが、資料作成で特に重要視されるのが「パワーポイント」です。
複数人で共同編集ができる「Google slides」も人気になってきていますが、デザイン性の高さからパワーポイントを好む人もまだまだ多いですね。
資料作成には“やってはいけないこと”がある
このパワーポイント作成、「得意です!」と言い切れる人は多くない印象です。とはいえ、どうしても作らなければならない状況はあるので、「いやだなー」「苦手だなー」と思いながら取り組んでいるのでしょう。
上司やお客様から「おお、いいね!」と思ってもらえるようなクオリティで早く作りたいと思いながらも、なかなかその理想には届かない。
ぼくもコンサルティングファームに入った当初、資料作成がマジでできませんでした。いくら時間をかけてもいいものができあがらず、上司に怒られ、巻き取られてばかりでした。そのままでは仕事にならないので、見よう見まねで学びつつ、さまざまな本を見ながら実践を繰り返し、少しずつスピードとクオリティをあげていきました。今では自分の中で「型」がある程度固まり、ある程度のクオリティの資料が作れるようになりました。
そうなってから改めて周りの人の資料作成の方法を見ていると「やってはいけないこと」をやってしまっているケースが多数あることに気づきました。今回はそのなかから3つを選んでお話します。
その1:いきなりパワーポイントを開く
これ、実はNGです。「ワンスライドワンメッセージ」というパワポ作成の鉄則があるのですが、これは裏を返すと「パワーポイントは1枚のスライドにひとつのメッセージを書くことしかできず、一覧性が担保されない」ということになります。
なので、いきなりパワーポイントを開いて内容を書き出すと、十中八九、流れがどこかにいってしまい、言いたいことを適当に並べただけの無価値なアウトプットになります。
しかも、「仕事してる感」を出すために無駄にデザインにこだわったり内容を詰め込もうとするので、時間もかかってしまいます。いきなりパワーポイントを開かず、まずはワードに自分が思ったことを書き連ねること。
そして、その内容を、
「スライドタイトル=そのスライドのトピック」
「キーメッセージ=そのスライドでもっとも伝えたいこと」
「コンテンツ=メインメッセージをサポートする絵や詳細情報」
の各カテゴリに合わせて並べ替え、そこから初めて資料作成に入っていきましょう。