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飲めるケーキ?1日400個売れる「ショートケーキ缶」開発者が苦労した点

ビジネス

渋谷店に自動販売機を置かない理由

ケーキ缶

「Risotteria®️GAKU渋谷」店内の様子

 お店の外まで行列ができている「Risotteria®️GAKU渋谷」ですが、多くの人が自動販売機でショートケーキ缶が買えると思っていたようです。渋谷に自動販売機を設置する予定があるのか聞いたところ、このように話してくれました。

「今のところ自動販売機を設置する予定はありません。自動販売機だと凄すぎてあっという間に完売してしまうからです(笑)。あと、作るのが間に合わないんです。今のところは店頭販売でよいかなと考えています。

 平日は250個ほどで、土曜日になると400個くらいは売れています。あまりにもすごい反響なので、リゾットのお店を辞めて、ふわ缶専門店にしようかなと思うくらいです(笑)。でもリゾットも本当に美味しいんです!」

今後のGAKUは「家賃との兼ね合い」

ケーキ缶

株式会社GAKU・取締役専務小笠原氏

 次は東京のどこかで、同じようなパティスリーを出すための物件を探しているとのことです。

「目星はまだないのですが、新宿・池袋で考えています。しかし、ケーキ屋だと路面店になるので、家賃との兼ね合いで決めかねています。もしかすると郊外に出す可能性もあります」

 また、ショートケーキ缶やふわ缶以外に、新しくメニューを開発しているそうです。

「実は最近北海道の自動販売機で、プリン缶の新作を出しました。アルミの容器に入れたプリン缶です

ケーキ缶

2021年7月16日に北海道でオープンした「pâtisserie OKASHI GAKU」の自動販売機で販売されているプリン缶

 プリン缶が北海道で成功したら東京でも販売されるかもしれません。今後は季節限定のフルーツを使ったふわ缶も販売予定だとか。

 また、ウイスキーなどのお酒類も販売している「Risotteria.GAKU」。最後に、コロナの緊急事態宣言で影響があったかと聞いたところ、やはりコロナ前と比べて3分の1ほどお客さんが来なくなってしまい、札幌では休業しているお店もあるとか。今はショートケーキ缶や自動販売機が救いの神なのでしょうか。

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