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なぜ職場のセクハラは後をたたない?先輩社員が知るべき「セクハラ予防策」

学び

セクハラ行為をする人に共通する言い訳とは?

 しかし、最近の新卒社員はハラスメントに敏感です。先輩社員の皆さんが、安心して新卒社員を迎えられるように、職場のセクハラとはどのようなものなのか理解しておきましょう。セクハラ行為をする人に共通する言い訳があります。主なものを以下に列挙したいと思います。

【セクハラ行為をする人の言い訳の典型】
「冗談のつもりだった」
「信頼関係ができていると思っていた」
「場を盛り上げるため」
「雰囲気を良くするため」
「新卒社員の緊張をほぐすため」
「新卒社員をほめてモチベーションを上げるため」
「アイスブレイクのため」

 などが挙げられます。共通するのは「新卒社員のため」と言っていますが、新卒社員が不快になるからセクハラです。逆効果になっていることがわかります。

先輩がやってはいけない「セクハラ発言・行為」

セクハラ

 次に先輩の「NGセクハラ発言」と「NGセクハラ行為」を見ていましょう。

【先輩の「NGセクハラ発言」の一例】
「●●ちゃん」など、「ちゃん付け」「あだ名」で呼ぶ
「モテるでしょ」
「彼氏いるの?」「彼女いないの?」
「男なのに」「女なのに」
「顔採用だね」
「美人だね」「イケメンだね」

【先輩の「NGセクハラ行為」の一例】
「肩を揉む」
「ハイタッチする」
「ハグをする」
「距離が近い」
「顔を近づける、横並びで歩くとき距離が近い」
「不必要に女性の後ろに立つ」
「足元から頭まで全身を眺める」

 こんなこともセクハラなの? と思うかも知れません。しかし、「ほめる言葉」であっても性的な要素が入ることにより、新卒社員が不快に感じたら、業務の遂行に支障が出てきますので、セクハラに該当するのです。親近感を持つために、「肩を揉む」、業務の成果が出たときに「ハイタッチ」や「ハグ」をやったとしても、それは業務に必ず必要なことではないため、セクハラに該当することを心得ておきましょう。

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