インパルス板倉俊之が語る、コロナ禍で“孤独を楽しむ”術「性格が合う人は一握り」
自由と引き換えに何かを失っている
――自分が生み出した作品ですもんね。趣味にしても、エアガン収集や漫画、ゲーム、映画鑑賞など、ほとんどが1人でできることだと思います。ふと寂しさを感じたりすることはありませんか?
板倉:別にそれで誰かと一緒にいても、自由と引き換えに何かを失うと思うんですよ。結局、寂しさに代わる不都合が生じるわけで、幸せ度で言ったら同じになるっていうか。
個人的な話で言うと、もう寂しいって感覚もなくなってきたのかなぁ……。みんなと同じ場所にいたところで、1人とあんまり変わらないっていうか。結婚してる人にしろ、そっちはそっちの苦労があるわけじゃないですか。「板倉みたいな生活うらやましいわ」って言う既婚者の方っていっぱいいますしね。
それは僕のほうが「いいな、家庭って」と思うとしてもイーブンなわけで。だから、焦ってどっちかに振れる必要はないかなと思ってます。
他人のために生きてるわけじゃない
――最近では夕景から夜景に変わる様子をコマ落としで撮影する「タイムラプス」にハマっているとか。『あちこちオードリー』(テレビ東京系)の中で、若林さんから「(天才だと思っていたのに)ショックですよ」と言われていましたが、そういう周りの声は気になったりしませんか?
板倉:それがあんまりないんですよね。「周りにこう思われるためにこうする」っていうことが。サバゲーにしても、やればやるほど女子に引かれるってわかってても、自分が好きだったらやるし(笑)。別に人のために生きてるわけじゃないので。
ただ、さすがに「コロナ禍でサバゲ―はまずいな」っていうのがあって。タイムラプスを始めたのはそれがデカいですね。完全に屋外での1人行動だし、誰に何を言われる筋合いもないですから。
――コロナ禍で1人の時間を楽しめるっていうのは強いですね。
板倉:タイムラプスは年齢も関係してるかもしれない。もともと自然の景色とかって、そんなに僕は反応しなかったはずなんです。それがいつの間にか「いいな」って感じるようになっちゃいました。
もともとGoPro(アクションカメラ)を買ったのって、サバゲーのヘッドカメラとして使うためだったんです。ただ、調べるうちに「星空が撮れる」「タイムラプスも撮れる」みたいな情報が出てきて、試しにベランダで撮ってみたら、「うわ、めちゃくちゃ面白いなこれ!」って驚いて(笑)。せっかくならキレイな景色のトコに行ってみようと思って、秩父まで1人で撮影しに行ったんですよね。