売れない芸人を3年間養った27歳女性の感想「ヒモとしては優秀でしたが…」
別れる決断ができなかった「一言」
「何かにつけて『いつかタワマンに住もう』『売れたら養ってやるから大船に乗ったつもりでいろ』と言うんです。ケンカしたり、イライラしても『もしかしたらめちゃめちゃ売れるかもしれない』という期待もあるせいか、不思議とすぐに怒りが収まっていって……」
いま売れっ子の芸人さんも、若手時代は奥さんに生活を支えられていた……というエピソードは最早あるあるのような気もします。
「ちょっとそれに憧れてる部分もあったんです(笑)。『いつかテレビに出れたりするかも』なんて妄想までしていました。彼自体はものすごく面白かったので、『絶対何かのタイミングで売れるだろうな』と信じ切っていたんです」
待ち続けたまりあさんでしたが、付き合って3年が経ったころ、ついに「もうダメだ」とサジを投げてしまいます。
ヒモとしては優秀だったが…
「3年目は完全にただのヒモでした。私の家に入り浸り、1日中ゲームをして、昼寝をして、私が会社に行って帰ってきたら、ご飯を作って待っているという暮らし。ヒモとしては優秀でしたが、ネタを考えてる様子もないし、お笑いの話すらしなくなったんです」
まりあさんが別れを切り出すと、泣いてすがってきたそうですが……。
「芸人の後輩に格好をつけたいのか、飲み代をわざわざ私に借りるんです。『芸人の世界ではそれが普通』と言われたけど、身内しかこないライブに月1回出て、オーディションも呼ばれず、新ネタも考えない人には魅力は感じませんよね」