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コカ・コーラの味は創業から同じ、でも「サイズ変更に踏み切った」深いわけ

ビジネス

音楽業界から異色の転職だった

――ちなみに安念さんが日本コカ・コーラ社に入るきっかけは?

安念:もともとは音楽専門チャンネル「MTV」を運営するMTV Japanで、番組の編成や広告の営業などをしていました。そこからコカ・コーラへ転職し、初めはマーケティング本部で音楽アーティストとのパートナーシップやブランドキャンペーンに携わる仕事を経験していたんです。

――MTVからコカ・コーラへ転職するのって、結構珍しいですよね?

安念:社内でもそんなに人数はいないと思います(笑)。ただ、コカ・コーラのTVCMでは過去にAIさんの「ハピネス」やLittle Glee Monsterさんの「世界はあなたに笑いかけている」といったイメージソングを選ぶとき、エンタメ畑だった前職での知見を活かせたのではと感じています。

ずっと同じ味だからこそ出てくる意味

コカコーラ

コカ・コーラ公式アプリ「Coke ON」にて2021年4月12日 から開始したサブスクサービス「Coke ON Pass」

――新容器の発売のほか、コロナ禍で消費者志向が変化したことで、何か取り組んだことはありますか。

安念:非接触文脈から、なるべくデジタル上で完結するようなキャンペーンやプロモーション施策を心がけています。それで言うと、コカ・コーラのアプリ「Coke ON」は2600万ダウンロード(取材時)を超え、多くのユーザーの方にご利用いただいております。決済機能だけでなく、Coke ON限定のキャンペーンや、歩くだけでスタンプを貯められる「Coke ONウォーク」、自動販売機のサブスクリプションサービス「Coke ON Pass」など、エンタメ要素を入れたユーザー体験を意識しています。

――ありがとうございます。それでは最後に、今後の展望についてお聞かせください。

安念:350mlと700mlの新容器サイズを発売したのをきっかけに、「最近、コカ・コーラから遠ざかっていた」という人にも改めて手に取ってもらいたいです。ずっと同じ味だからこそ、昔からずっと変わらない“美味しさ”をアピールしていかなければならないので、これからもいろいろとチャレンジをしていきたいですね。

<取材・文・撮影/古田島大介>

1986年生まれ。立教大卒。ビジネス、旅行、イベント、カルチャーなど興味関心の湧く分野を中心に執筆活動を行う。社会のA面B面、メジャーからアンダーまで足を運び、現場で知ることを大切にしている

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