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“戦力外Jリーガー”が売上370億円企業の経営者になれた理由「前向きな撤退だった」

ビジネス

仕事を“再定義”するということ

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――仕事に限っていえば、どのようなアドバイスを送りますか?

嵜本:そもそも、仕事の捉え方自体、多くの人たちがプライベートと切り分けて考えていますよね。仕事は楽しんでいいものという概念が薄い現状では難しい部分もありますが、一度、仕事を自分なりに再定義してみるのもいいかもしれません。胸の内にある価値観に近い、趣味に近ければなおよいですが、そういったものに代えていかないと、単純に労働時間を差し出して給与を得るだけになってしまうと思います。

 それに、仕事におけるやりがいや楽しみが、与えられるものだと思っている人も少なくありません。でも、実際はそうではないはずです。工夫せず確実にこなすだけであれば、仕事を自主的に作り出していくほうがやっぱり楽しいんですよ。与えられたものに応えるだけであれば、それ以上にもそれ以下にもならないので、常にクリエイティブであれと言っておきたいです。

<取材・文・撮影/カネコシュウヘイ>

【嵜本晋輔】
バリュエンスホールディングス代表取締役社長。1982年、大阪府生まれ。2001年にガンバ大阪に入団。2004年に現役引退を表明。2011年株式会社SOU(現・バリュエンスホールディングス)を設立。2018年に東証マザーズ新規上場。著書に『戦力外Jリーガー 経営で勝ちにいく』(KADOKAWA)

フリーの取材記者。編集者、デザイナー。アイドルやエンタメ、サブカルが得意分野。現場主義。私立恵比寿中学、BABYMETAL、さくら学院、ハロプロ(アンジュルム、Juice=Juice、カンガル)が核。拙著『BABYMETAL追っかけ日記』(鉄人社)。Twitterは@sorao17

戦力外Jリーガー 経営で勝ちにいく

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