元NHK登坂淳一アナが告白する“白髪の真相”「最初は28歳。 32歳で4割白髪に」
「自然体でいこう」と白髪染めを卒業
――その時にストンと、「もうやめよう」という決意を?
登坂:美容師さんのおすすめは、「半年ぐらいかけて、少しずつ(白髪染めを)やめたらいい」というものでしたが、スパっとやめました。
当時、NHKの報道キャスターの大先輩で白髪の人がいて、別に白髪がダメじゃないんだなって勝手に思ってはいたんですよね。前例として誰もいないわけではない。もちろん、その人と僕とでは立場が全く違うし、もしかしたら僕の場合、何か言われるかもなとは思いましたけど。
でも、もうその時に「自然体でいこう」っていう決意をしたんです。28歳からずっと染めていて、白髪は染めるものって勝手に思い込んでいたけど、なんで髪は黒じゃないといけないのかな、とふと疑問に思いました。
「実はやめたい…」予想以上の反響
――周囲の反応には、さまざまなものがあったのでは。
登坂:局内で直接言われることはなかったです。人の見た目ってなかなか言いにくいということもあると思います。もともと当時の部長だけには染めていることも染めるのをやめたことも伝えていて、部長も、ああ、いいんじゃないかっていう反応でしたね。
視聴者の方たちからは、驚きと、働き過ぎなんじゃないかとか、いじめられているんじゃないかとか、いろいろなことを言われていたみたいですけど(笑)。でもそれが、いろんな人に認知されるきっかけになったんじゃないかとは思うので、良かったかな。
――似たような悩みを抱えた人からの声もありましたか。
登坂:反響が思った以上にあったのは確かです。
僕が白髪染めをやめて、ある種のカミングアウトみたいになったことで、「いいなあ、俺もすごい染めてるんだよ」とか、「月1回染めるのが大変で、やめたい」とか、年齢問わず、実はやめたいと思っている人からたくさんのお声をいただきます。(NHK時代の先輩である)堀尾(正明)さんも、「やめたいんだよね」っていうから、「やめたらいいじゃないですか」って(笑)。