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ほぼ0円物件を購入した経営者2人の証言「会社の福利厚生」“利回り300%”投資にも

コラム

DIYでリフォーム。会社の福利厚生にも

ほぼ0円物件

残置物を片付けて社員の団らんスペースに。

 居抜き条件で、引き渡し時は前の持ち主の残置物が散らかっていて、足の踏み場もないような状態。だが、もともとDIYが好きな本間さんにとっては、手の入れがいだらけだ。初めて泊まった夜のことは、忘れられないという。

「茶の間の残置物を端に寄せて、人間が一人横になれるスペースをなんとかつくって、寝袋で寝ました。これからどうリフォームしていこうかと、ワクワクの夜でしたね

ほぼ0円物件

土地と建物の固定資産税評価額は、合わせて350万円。美唄市には同様の物件がほかにもある

 以来、週1ペースで寝泊まりしながら1階の片付けを進め、今夏からいよいよ2階に着手の予定だ。

「私のような通勤環境の社員が多いため、みんなが集まれる場所にしたい。リビングの横にガラスを張ったサンルームがあり、そこをテラスに改造して、バーベキューを楽しむつもりです

 会社の新しい福利厚生の場としても、可能性は広がるばかりだ。

DIY格安リフォーム。家賃収入月2万円、利回り300%

ほぼ0円物件

かかった費用は修繕費、物件の本体価格、登録免許税、不動産取得税、合わせて12万6000円

 次のオーナーは、千葉県を拠点に不動産賃貸業を営む合同会社清澄の大塚捺暉さん。大塚さんは築古の家屋を再生して賃貸物件として運用している。0円物件仲介サイト経由で取得した群馬県嬬恋村の物件について聞いた。

「北軽井沢エリアとして知られる別荘地の、集合住宅タイプの物件で、一棟4室から成る建物のうちの2室を、合わせて1万円で取得しました。売り主さまは0円でいいからすぐにでも手放したいとの意向でしたが、贈与税対策としてやむなく価格をつけています。登記関連の諸費用と不動産取得税なども含めると、合計6万円ほどです」

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