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柳葉敏郎が故郷・秋田に移住して思うこと「東京は“邪魔なもの”が多すぎる」

暮らし

「若気の至り」という言葉を盾に

いのちの停車場

――柳葉さんご自身は「こうあるべき」と縛られることがありますか?

柳葉:あるべきというより、俺は「知らないことは恥ずかしいことじゃないよ。知ったかぶっているほうが恥ずかしいよ」とはよく言いますね。あと「失敗はしなさい」と。

――柳葉さんも分からないことは分からないと言いますか? 昔から?

柳葉:言いますよ。でも昔からではないです。知ったかぶって失敗したことが山ほどあるので、「そうじゃないよ」と。でも若いころはどんどん失敗してほしい。自分も20代のころは、「若気の至り」という言葉を常に盾にしていました(笑)。

 自分で仕掛けたことの失敗なら、絶対次に生きてくるから。でも、人から仕掛けられての失敗は身にならない。よく「人のふり見て我がふり直せ」なんて言いますけど、それじゃダメだと僕は思います。実感しないと。

やらないと失敗もできない

いのちの停車場

――「失敗しなさい」のほかにアドバイスがあるとすると、「出会いを大切に」とかでしょうか?

柳葉:出会いを大切に、なんてそんなことは20代のころから思わなくていいです。

――あれ、そうなんですか?

柳葉:ただ、30歳を過ぎてまた何か人生の岐路に立ったときに、「あぁ、あのときのこの出会いがあったから、今があるんだな」と感じられる出会いを重ねていって欲しいとは思います。「出会いを大切にしていこう!」と考えるより、自分のやりたいことを見つけてそれに向かって進んでいけば、おのずといい出会いや関係性は生まれていく。一概には言えないですけどね。でも、自分が思っていることを相手にちゃんと伝えたり、動いたりすれば、反応も見えてくるでしょ。

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